大阪府は17日、今後の新型コロナウイルス対策に関する要望書を厚生労働相らに提出した。無症状の濃厚接触者の隔離廃止や、地域の医療機関で治療ができる体制の構築を求めている。
要望書では、流行「第6波」を引き起こしたオミクロン株は、重症化率や死亡率が低いと指摘。今後は、重症化リスクが高い高齢者らへの対応に注力する一方、社会経済活動への影響を少なくするため、無症状の濃厚接触者への行動制限を見直すべきだとしている。
インフルエンザと同じように地域のクリニックなどが診察や治療をするために、経口治療薬の迅速な承認と医療機関への供給も求めた。府は14日、新型コロナ対策の専門家会議を開き、国への要望内容を議論していた。