埼玉県本庄市の住宅で5歳男児の遺体が見つかり、母親らが傷害致死罪などで起訴された事件で、さいたま地検は16日、男児を逆さづりにして振り回したなどとして暴行の罪で、母親の派遣社員、柿本知香容疑者(30)と無職、石井陽子容疑者(54)を追起訴した。今月6日に暴行容疑で再逮捕されていた。
起訴状などによると、令和3年1月31日、当時4歳だった歩夢ちゃんの顔を殴り、3年3月5日には両足を持って振り回す暴行を加えたとしている。
2人は同居の男(34)=傷害致死罪などで起訴=と、今年1月に歩夢ちゃんを畳に投げ倒して死亡させ、自宅の床下に穴を掘って埋めたとして、傷害致死と死体遺棄の罪で起訴されている。住宅では白骨化した高齢女性の遺体も見つかっており、県警が死亡の経緯や、事件性の有無を慎重に調べている。