18歳の女子大生に飲酒させたなどと報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員=比例東海=の醜聞。22日公示、7月10日投開票が決まった参院選静岡選挙区にも影を落とす。
自民新人の若林洋平氏は15日、選挙戦への影響について「何もないということはないが、それとは別に自分はやるべきことをやるしかない」と述べるにとどめた。静岡市内で記者団に語った。
一方、昨秋の静岡選挙区補欠選挙で初当選後に、過去の女性問題が発覚した無所属現職の山崎真之輔氏は言葉少な。「何か言えるような立場ではない。気を引き締めたい」。吉川氏問題の参院選への影響については「限定的」との認識を示した。
吉川氏本人がいまだ公の場で説明などをしていない現状に、無所属現職の平山佐知子氏は「国会議員として恥ずかしくない行動をすべきだ。自身で進退を含めて説明責任を果たさなければいけない」と指摘。共産新人の鈴木千佳氏は「すぐにでも議員辞職すべきだ」と批判し、所属していた自民党の責任にも触れた。
静岡選挙区にはこのほか、いずれもNHK党新人の舟橋夢人氏(56)と堀川圭輔氏(48)、政治団体「参政党」新人の山本貴史氏(52)も出馬を表明している。