将棋の藤井聡太棋聖(19)=竜王・王位・叡王・王将との5冠=、永瀬拓矢王座(29)が14日、新潟市西蒲区「高志の宿 高島屋」で行われた「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)第2局の開幕式に出席した。
今月4日の第1局は2度の千日手の末、永瀬王座が先勝し、巻き返しを狙う藤井棋聖。初訪問の高島屋は棋聖戦で数々の名勝負が繰り広げられたが、藤井棋聖は「いつか訪れてみたいと思っていた。今回それが実現してうれしく思っています」とあいさつ。「第1局で敗れてしまって、厳しいスタートになってしまったが、1局指して反省点が多く見つかったとも感じている。第2局以降に生かして頑張っていきたい」と意気込んだ。
15日は現地で大盤解説会が開かれ、「来場いただいたファンの皆さまに楽しんでいただける熱戦にしたい」と呼びかけた。
挑戦者の永瀬王座は、同所で2016年に指され、当時棋聖の羽生善治九段に挑戦した棋聖戦を振り返り、「結果は幸いしませんでしたが、その経験が今の自分を支えています。あす(15日)も一生懸命、藤井棋聖にぶつかりたい」と意気込んだ。