歌舞伎俳優の松本幸四郎(49)が14日、大阪市内で「七月大歌舞伎」(7月3~24日、大阪松竹座)の取材会を行った。
開口一番、「NEXホールディングスCEO、阿久津晃です。(意識不明だった)娘が生きていたのは私自身もビックリ。治してくれたお医者さんがすごい人だったんじゃないか。松竹座に見に来ていただかないと罰を与えます」と、出演していたTBS系ドラマ「マイファミリー」の役になりきってあいさつ。
「出演者に犯人を知らされないで撮っていたので『誰だろうね』『絶対怪しいよ、君は』『俺かなぁ』って話をしてた。そうこうしてるとウチ(の娘)が誘拐されて、ビックリですよね。僕は『かなり怪しい』と言われてたんで。最終的にはいい社長さんでした」と笑わせた。
ドラマの放送された日曜夜は、長男の市川染五郎(17)もNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に木曽義高役で出演し、劇中で死んでからはネット上で「染五郎ロス」の声が。
「うれしいですね。打ち合わせ、頭(カツラ)合わせについて行ったんですが、ちょうど歌舞伎座で『義賢最期』(21年8月)の(木曽)義賢をやってるとき。義高は孫にあたる。義高が『あぁ、おじいさん』ってときに出ることはできますよって売り込んだんですけど、笑いでスルーされました。それだけがムカついた」と、幻に終わった親子共演をぼやいた。
松竹座では昼の部「八重桐廓噺 嫗山姥」「浮かれ心中」、夜の部「祇園恋づくし」に、いずれも初役で出演。「祇園恋づくし」では指物師留五郎と芸妓染香の二役を早替わりで演じる。
「10年前から(中村)鴈治郎のお兄さんとやりたかった。自分が、どれだけかわいい祇園の芸妓になるんだろうってことしか思い浮かべてない。すっごいかわいい。歌舞伎座では(中村)七之助君がやりましたけど、彼はきれい。僕はきれいでかわいい」と豪語した。