モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物に指定されている福島県川内村の平伏沼が、恋の季節を迎えている。水面に張り出したミズナラなどの樹上で卵を産み付ける光景が見られた。
「コロコロ、グッグッグ」というカエルの鳴き声が響く。平伏山(標高842メートル)の山頂にある面積12アールの沼では13日、枝にしがみつく雌に雄が寄り添い、ソフトボール大の泡状の卵塊をつくっていた。
村教育委員会によると、産卵のピークは今月中旬から下旬ごろ。約2週間でオタマジャクシがかえり、沼に落ちるという。