大阪銀行協会は13日、企業間の決済手段の「手形」を取り扱う交換所として、明治時代に日本で初めて開設された「大阪手形交換所」(大阪市中央区)を11月に廃止すると発表した。手形の利用が減り、電子化も進んだため、約140年の歴史に幕を下ろす。手形交換業務は全国銀行協会が新設する電子交換所に移る。
大阪手形交換所は、実業家の渋沢栄一らの呼びかけで、1879(明治12)年に大銀協の前身となる「銀行苦楽部」が開設した「大坂交換所」が発祥。移転を経て、1967(昭和42)年から現在の大銀協のビル内で決済業務を行っている。