トム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」が大ヒット中だ。36年前のように、スクリーンに響くケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」に涙した観客も多いのでは。1980年代といえば、映画サントラからのシングルがヒットチャートをにぎわしていた。
「トップガン」(86年)のサントラは日米で大ヒット。ビルボードのアルバムチャート1位、日本でもオリコンの洋楽アルバムチャートで11週連続で1位を獲得した。
アルバムからのシングルカットも「デンジャー・ゾーン」にとどまらず、ベルリンの「愛は吐息のように」もシングルチャートで1位を記録した。この曲は93年にはホンダ・インテグラのCMソングにも使われた。
当時はいわゆるアナログのレコードが全盛期だったが、この2曲については片面のみプレスするという異例のシングルレコードが発売されている。その分、値段も400円と割安だったが、ジャケットも写真などは使わずに文字情報だけという徹底したコストダウンぶりだった。
さて、ケニー・ロギンスといえば、70年代には「ロギンス&メッシーナ」というデュオで活躍し、ドゥービー・ブラザーズの「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」をマイケル・マクドナルドと共作してグラミー賞を受賞した実力派だ。