〝不滅の飛龍〟藤波辰爾(68)の踏ん張りに昭和のファンがうれしい涙を流している。
新日本プロレス6・3日本武道館大会で争われた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア29」優勝決定戦の特別立会人を務めた藤波。高橋ヒロムvsエル・デスペラードの激闘を見届けた。
「いい動きをしている。もうウズウズしてしまう」と、今にもスーツからタイツに着替えんばかりだったが、思えば日本プロレス界に概念のなかったジュニアを持ち込んだのは藤波だった。
1978年にニューヨークのMSGで、WWWFジュニア王座を奪取。凱旋帰国後、一大ブームを巻き起こしている。筋肉質の引き締まった体、俊敏な動きや華麗な空中殺法、その衝撃、その人気は凄まじかった。
昨年、デビュー50周年を迎え、今年にかけてメモリアルファイトを披露。新日本プロレス、全日本プロレスも今年50周年のメモリアルイヤーとなり、日本マット界のリビングレジェンドとして、藤波の出番が広がっている。