オーストラリアのマールス副首相兼国防相は12日、訪問先のシンガポールで中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相と会談した。豪州のメディアが報じた。両国関係は新型コロナウイルスの発生源調査などを巡って冷え込み、首脳・閣僚級の対話は2019年11月以降、電話やオンラインも含め2年半以上実施されていなかった。
マールス氏は魏氏側に、南シナ海上空で今年5月、豪軍の哨戒機の飛行が妨害されたことなど多くの懸念事項を伝えたという。マールス氏は「率直で充実した意見交換だった」と話した。
豪州では5月の総選挙で野党労働党が勝利し、約9年ぶりに政権が交代。新首相に就任したアルバニージー氏に中国の李克強首相が祝電を送っていた。(共同)