北方領土周辺で日本漁船が拿捕(だほ)されないための「安全操業協定」の履行をロシアが中断すると発表したことを受け、金子原二郎農林水産相は10日の閣議後会見で遺憾の意を表明し、「協定の下で操業が行われるよう適切に対応していく」と述べた。
また、今月に交渉が妥結したロシアに入漁料を支払って行う歯舞群島の貝殻島周辺でのコンブ漁への影響については、「ロシア側も(日本側が)操業ルールを順守していれば、危険を及ぼすようなことはない」と強調。「今まで以上に注意することが一番大事で、それが安全操業につながる」との考えを示した。