労災事故に関わった400人弱の個人情報を記載し、廃棄処分となった宮城労働局(仙台市)の書類が、5月に仙台市で通行人に拾われていたことが10日、労働局への取材で分かった。現時点で流出による被害は確認できていないという。
労働局によると、書類は平成23年度に作成され、宮城県内外に住む400人弱の氏名や住所、電話番号が載っていた。令和3年度に他の書類と一緒に業者に廃棄を依頼していた。
労働局は6月上旬、情報が掲載された人に経緯を説明したおわびの文書を発送したが、既に亡くなっているなどの理由で届いていない人もいる。
公表が遅れたことについて、担当者は「まずは本人に説明した上で公表する方針で進めていた」と話している。