自民党岸田派(宏池会)に所属する吉川赳(たける)衆院議員が、18歳の女子大生に飲酒させた上、高級ホテルの一室でともに過ごし、現金4万円を支払ったなどと『週刊ポスト』が報じたことに関し、与野党幹部からは10日、吉川氏に対し説明を求める声が相次いだ。
岸田派会長の岸田文雄首相(自民党総裁)は「報道は承知している。まずは本人が事実とはどうなのか、これを説明することが大事だ」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で「(疑惑を)事実でないと証明できないのであれば、出処進退を含めて自身で判断すべきだ」と語った。
世耕氏はまた「(記事を)見る限り、20歳未満の女性に飲酒させ、妻帯者である立場でありながらホテルで長時間過ごしたという非常に問題の多い案件だ」と指摘した。その上で「事実でないのであれば、本人がしっかりと説明すべきだ」と強調した。
公明党の石井啓一幹事長は会見で「事実としたら大変、遺憾だ。参院選への影響はよく分からないが、本人がしっかり説明することが大切だ」と促した。
このほか、共産党の小池晃書記局長は会見で「報道内容が事実ならば極めて許しがたい事態だ。国会議員としての資格も問われる。まずは国民に対して説明をする必要がある。直ちに説明を求める」と批判した。
吉川氏は9日、国会内での記者団に対し「記事を見た後に対応する」と述べていたが、10日午後2時半時点で記者会見を開くなどの対応はしていない。