「大きな一歩」「効果限定的」 訪日観光客入国、空港は期待と諦観相半ば

産経ニュース
羽田空港第3ターミナルに到着する人たち。訪日外国人観光客の受け入れ手続きが再開した=10日午後、東京都大田区(鴨川一也撮影)
羽田空港第3ターミナルに到着する人たち。訪日外国人観光客の受け入れ手続きが再開した=10日午後、東京都大田区(鴨川一也撮影)

訪日外国人観光客の入国手続きが再開された10日、空の玄関口となる空港では「大きな一歩」と歓迎する声が上がった。本格的な入国が始まる今月下旬に向け、新型コロナウイルス感染症の対策に万全を期す構えだ。ただ、観光目的の入国はツアー客に限定され、帰国する日本人やビジネス客を含め2万人の枠内で認められており、専門家は「入国緩和の効果は極めて限定的」と分析している。

再開へ準備着々

「国内外の本格的な往来再開に向けた大きな一歩。コロナ禍で我慢を強いられた人の潜在需要はむしろ高まっている」。成田空港(千葉県成田市)の管理・運営を担う成田国際空港の担当者はこう力を込める。

同空港では、感染対策を徹底するため、すでに保安検査場で荷物などを載せる検査トレーを自動的に消毒する機械を導入。帰国時の検査待機場所に活用していた出発エリアの一部スペースを元の運用に戻すなど、受け入れ拡大に向けた準備が着々と進む。担当者は「人間の根幹には現地で直接、観光名所や文化などを体験したいという思いがある」と話し、訪日外国人客(インバウンド)の回復に期待を寄せる。

全日本空輸(ANA)は来月1日から成田・羽田-ホノルル線の運航を毎日1往復に戻す。週末は約2年ぶりに総2階建ての超大型旅客機「エアバスA380型機」で運航。「ハワイ路線を象徴する機材での運航がいよいよ復活する」(広報担当)と意気込む。

入国者数上限あると…

約2年ぶりとなる観光目的の入国再開。斉藤鉄夫国土交通相は10日の閣議後記者会見で、感染拡大の防止と社会経済活動のバランスを取りながら、観光需要の回復に取り組みたい」と強調した。

だが、インバウンドに詳しい航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は「受け入れ拡大の効果は極めて限定的だ」と指摘する。日本はG7(先進7カ国)で唯一、入国者数に上限を設けているためだ。

羽田空港(東京都大田区)の管理・運営をしている東京国際空港ターミナルの広報担当者は「特に変わったことはなく通常通り。受け入れ再開に向けて運用や設備の見直しはしていない」。日本航空(JAL)も実質的には対応は変わらないといい、担当者は「久しぶりに日本を訪れる方に楽しんでもらえるよう、おもてなしをしていきたい」としている。

訪日には査証(ビザ)取得などの手続きのほか、出国前72時間以内に検査し、陰性証明が必要となる。

鳥海氏は「水際対策も重要だが、本格的なインバウンドの再開を考えれば、ビザを緩和し、個人旅行を認めた上で、ワクチンを3回接種した人は日本に向けて出国する前の検査を免除するといったことをしなければ、前へは進まないのではないか」と指摘。旅行ジャーナリストの村田和子氏は「コロナ禍前は日本の旅行需要の約8割が日本人による国内旅行だった。まずは国内需要の回復を優先させ、それからインバウンドに向けた取り組みを強化すべきなのではないか」と話した。

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