外国人観光客受け入れ再開、宮城への本格波及は先

産経ニュース
日本三景、松島をめぐる遊覧船の利用者は日本人らしき人が目立った=10日午後、宮城県松島町(奥原慎平撮影)
日本三景、松島をめぐる遊覧船の利用者は日本人らしき人が目立った=10日午後、宮城県松島町(奥原慎平撮影)

新型コロナウイルス感染症の影響で停止していた訪日外国人観光客の受け入れ手続きが10日、約2年ぶりに再開し、宮城県の観光業界でも期待感が高まっている。ただ、仙台空港は令和2年3月以降、台湾・台北など5路線の運休を続けており、コロナ禍の影響は残る。県への本格的な経済波及には、なお時間がかかりそうだ。(奥原慎平)

「入国者枠の緩和に備え、仙台に来てもらえるよう旅行会社や台湾などのユーザーにアプローチを続けたい」。仙台市インバウンド推進室の渋谷聡子室長は、訪日外国人観光客の増加に期待する。

だが、現時点では訪日客の受け入れは、添乗員付きのツアー客が対象で、上限は1日2万人に限られる。県の訪日客数の回復には、入国者枠のさらなる拡大が必要との見方は多い。渋谷氏は「旅行会社は(首都圏の羽田や成田など)主要空港を利用するツアーを優先するとみられ、仙台に外国人観光客が(多く)来るのは、まだだろう」と述べた。

南三陸町の南三陸ホテル観洋の女将(おかみ)の阿部憲子さんも「昨今の円安状況では外国人観光客が向かう先は買い物場所が充実している大都市ではないか。われわれのようなローカルな観光地への恩恵は入国者枠が広がった後だろう」と指摘した。

コロナ禍前、日本三景の松島(松島町)には多くの台湾人らが訪れていたが、10日、観光客で目立ったのは日本人だった。遊覧船を運航する「松島島巡り観光船企業組合」の高野裕太理事は、「仙台空港が台北線などを再開すれば、流れも変わるかもしれない」と期待を込めた。

国土交通省東北運輸局によれば、今年2月の県内の外国人宿泊者数は1260人で、コロナ禍前の平成31年2月の4万1430人の3%にまで落ち込んでいる。

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