訪日旅行再開、効果疑問視の声も 埼玉・川越の観光関係者

産経ニュース
古い町並みが残るスポットで散策を楽しむ外国人観光客=10日午後、埼玉県川越市(星直人撮影)
古い町並みが残るスポットで散策を楽しむ外国人観光客=10日午後、埼玉県川越市(星直人撮影)

新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で停止されていた訪日外国人観光客の受け入れ手続きが10日、約2年ぶりに再開された。古い町並みを残し「小江戸」と称される埼玉県川越市は、以前は外国人ツアー客が多く訪れる場所だったが、感染拡大の余波で活気が失われて久しい。蔵造りの町並みが残る同市の散策スポットを歩き、観光業界関係者らに期待や展望を聞いた。

「ただちに効果あるとは…」

10日午後、市のシンボル「時の鐘」近くには、道沿いの店で和菓子を買い求めながら散策する日本人観光客が多く見られた。ただ、外国人の姿はあまり見られず、観光需要の回復は道半ばという印象だ。

「感染拡大前は、外国人ツアー客の最初の目的地として川越市が設定されるケースも多かった。食べ歩きをする外国人の姿をよく目にしていたのだが…」

時の鐘の近くの飲食店の男性従業員はこう語り、にぎわい回復に期待する。

川越市によると、市内を訪れた外国人観光客数は、令和元年が約31万3千人だったのに対し、感染拡大が本格化した2年はわずか約3万9千人だった。

小江戸川越観光協会の根岸督好(とくよし)専務理事は「受け入れ手続き再開による外国人観光客の増加に期待はしているが、ただちに効果があるとは考えていない」と冷静に分析する。

マスク着用を求める声も

根岸さんによると、川越市の観光スポットは市内各地に分散しているため、東京・浅草などに比べるとツアー客の誘導に労力が必要になる。このため、再開される添乗員付きパッケージツアーの主催者から敬遠されるのではないかと懸念しているという。

外国人観光客の増加による感染再拡大を危ぶむ声もある。土産物店の女性従業員は「リスクを考えると手放しでは歓迎しにくい」。埼玉県の大野元裕知事は10日の記者会見で「ツアー会社に対し、マスク着用などを観光客に呼びかけるよう協力を求めている」と強調した。

根岸さんは「観光ガイドからもツアー客に感染対策の徹底を促し、お客さんも従業員も安心して過ごせるようにして迎えたい」と語った。(星直人)

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