台湾最大野党、国民党の朱立倫主席(党首)は6日、訪問先の米首都ワシントンで講演し「われわれが親中派というのは間違いで、親米派だ」と訴えた。2008年に閉鎖した同党のワシントン事務所を8日に再開すると表明。米国との関係を強化する民主進歩党(民進党)の蔡英文政権への対抗姿勢をアピールした。
米シンクタンクでの講演で朱氏は、軍事圧力を強める中国との関係について、台湾の自衛能力を高めなければならないとしつつ「中国政府との対話も必要だ」と指摘。人的交流を促進すれば中台間の「緊張を緩和できる」と説明した。
バイデン米政権が台湾を含めアジア重視の姿勢を強めている点に関しては「米国に関心を持ってもらうことは歓迎だが、地域に問題を起こさないよう願っている」と述べた。(共同)