群馬県は9日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を行い、県独自の警戒レベルは最低から2番目の「1」を11日以降も当面の間継続すると決めた。感染状況が落ち着いてきたことを踏まえ、これまで2週間単位としていた要請期間の設定をなくした。
県は5月28日、全県を対象にした警戒レベルをそれまでの「2」から「1」に引き下げ、期間は今月10日までの2週間としていた。今後は本部会議を開かず、庁内で感染状況を評価。リバウンド(再拡大)兆候が見られたり、要請内容の変更がある場合などに改めて対応する。
県によると、今月3日~9日の新規感染者数は計995人となり、今年1月13日以来約5カ月ぶりに1千人を下回った。直近1週間平均の1日当たり新規感染者数は前週比0・68倍の143・9人(8日)となっている。
医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床稼働率も10・6%(同)に改善した。
山本一太知事は9日の定例会見で「(5月の)大型連休後の再拡大に危機感を持っていたが、第6波は収束に向かいつつあると言っていい」と述べた。