あの頃、スタバでMacBook Airを広げていた「ノマド」はどこに行ったのだろう

SankeiBiz

アップルは米国本社で現地時間6月6日(日本時間6月7日2時)、毎年恒例の開発者会議「WWDC」を開催した。iPhone向けOSの新バージョンなどとともに発表された、MacBook Airの新モデルが話題となった。

アップルが発表した新型マックブックエア=6日、米カリフォルニア州のアップル本社(共同)
アップルが発表した新型マックブックエア=6日、米カリフォルニア州のアップル本社(共同)

結論から言うと、「欲しい!」と思う商品だった。新チップ「M2」を搭載し、性能は大幅にアップした。デザインは刷新され、ディスプレイサイズも大きくなり、カラーバリエーションにおいても新色が追加された。電池も18時間持つという。

一方、円安の影響で最もベーシックなモデルでも15万円を超える価格設定となった。他のモデルのMacも一斉に値上げとなった。少し前までは、MacBook Airは10万円程度で買うことができる最も手軽なMacだったのだが。

ふと思い出した。約10年前のことだ。その頃、スタバなどのカフェでMacBook Airを広げて仕事をする人たちをよく見かけたことを。そして、当時「ノマド」ブームがあったことを。

ノマドとはもともとは遊牧民という意味だ。一つの組織に所属するわけではなく、時間、場所などの自由を手に入れ、働くスタイルだ。カフェやコワーキングスペースでMacBook AirとiPhoneを使って仕事している人たちの姿が懐かしい。

まあ、冷静に考えると、要するにフリーランスの一類型ではある。ただ、その自由な空気感が、リーマンショック、東日本大震災・福島第一原発事故のあとの、絶望的な空気感に妙に明るく見えた。この言葉は一気に流行し、消費された。

ノマドは言葉としてはすっかり消えてしまったが、あのときスタバやコワーキングスペースに広がっていたノマド的な光景は、ますます広がっている。これらの場所で、ノートPCやタブレットを広げて働く様子はむしろ普通の光景となっている。

自由で柔軟な働き方を推進する動きも何度か巻き起こった。副業・兼業の推進などである。さらに、新型コロナウイルスショックで、テレワークなども広がりを見せた。企業においても勤務地の自由化、転勤の廃止などの動きもある。

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