全日本大学野球選手権第4日(9日、神宮)上武大(関甲新)は準々決勝で福岡大(九州六大学)に5―3で逆転勝ち。連日の逆転劇で4強入りを決めた。0―3の九回、4本の長短打に4四死球など打者11人で5点を奪った。
前日8日の2回戦・東農大北海道オホーツク戦で八回からの2回をパーフェクトに抑えた右腕・紫藤大輝投手(3年、東海大相模)が、七回途中から救援し、一塁ベースで跳ねるアンラッキーな適時打を浴び2失点したものの、連日の勝利投手となった。
紫藤は「きょうは全然だめだった。点を取ってくれると信じることしかできなかった。打者のおかげ」とホッと息をついた。
谷口英規監督は「八回までミスはするし、アンラッキーなヒットで先制され、きょうは? となったし、選手が全然いうことを聞かなかった感じ。ただ、九回はたまったものが急に抜けて、塁に出ようという気迫があった。全国の舞台で緊張できることに感謝しろといっているが、連続で逆転で勝てて、次も試合ができてありがたい」と話した。
上武大は3大会連続18度目の出場。2013年以来、2度目の日本一に「あと2」とした。