村上は四回に左中間へ二塁打、六回にも中前打をマーク。一方、塩見は九回に左翼席へ駄目押しの9号ソロを放つなど、ともに食べたたこ焼きの数だけ安打を記録した。猛打賞(1試合3安打以上)の活躍に、2人はベンチでたこ焼き談議に大盛り上がり。笑いが止まらなかった。
たこ焼きパワーは足にも宿った。村上は勝ち越した直後の八回無死一塁で、続くオスナの1球目に二盗に成功。右前打で三進すると、川端の右犠飛で生還した。常に積極走塁を心がける若き4番。高津監督は「思い切りはいい。一発でスタートを切ってくれるのも彼らしい」とたたえた。
交流戦10勝目で今季の勝ち越しが決定。再び単独首位に立った。巨人が敗れ、セ2位とのゲーム差は今季最大の5に拡大。2連覇へ、独走ムードも漂ってきた。
「昨日(7日)負けて、また気持ちが引き締まったというか、またやるぞという気持ちに全員がなったと思う。勝ちにこだわってやっている」と村上。頂点を目指し、勝利あるのみヤで。(赤尾裕希)
★たこ焼きなかま たこ焼きパワーでスタンドインや!! 2点リードの九回2死で、塩見が左翼席へ9号ソロを放った。K―鈴木のフォークボールを捉え「三者凡退に終わると向こうに流れがいってしまうというのもあって、何とか一人でも出るという気持ちで打席に入りました。ホームランになってくれて良かった」と息をついた。村上とともに3安打猛打賞。次は、2年連続の2桁本塁打を目指す。