体調不良のため新型コロナウイルスのPCR検査を受けていたにもかかわらず、検査の結果が出る前に登庁したとして、大阪府議会の山田健太府議(民主ネット、枚方市選出)が9日、森和臣議長から厳重注意を受けた。
山田氏はこれまでも、議会中の発言をめぐり「品位を欠く」などとして、議長から厳重注意を受けたことがあり、今回で4回目。
議会事務局によると、山田氏は6日、せきなどの症状があったためPCR検査を受診して結果が出ていないにもかかわらず、議会の委員協議会に出席するために登庁。山田氏の体調不良が判明して委員協議会は急きょオンライン会議となり、準備のため開始が45分遅れたという。その後、結果は陰性と分かった。
府議会では議員が体調不良となった場合、前日の午後1時までに連絡すれば、委員協議会はオンライン会議で開かれる。ただ、6日の前日は日曜日にあたり、山田氏は3日までに連絡する必要があった。
森氏は「極めて軽率な行動で会議の運営にも支障を来した」などと指摘。一方、山田氏は産経新聞の取材に「土日を挟んで体調がよくなると思っていたが、思ったよりもよくならなかった」と釈明した。