東京・秋葉原で7人が死亡し、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日で発生から14年を迎えた。現場となった交差点には被害者を悼む人が訪れ、多くの花束が手向けられた。
犠牲になった東京芸術大4年の武藤舞さん=当時(21)=と次女(35)が同級生だった杉並区の女性(68)はひまわりの花を供え、「いつも周りに気を使う優しい子だった。今でも悔しい」と語った。当時、千代田区長を務めていた石川雅己さん(81)は「安全な街をつくることが被害に遭った方の冥福にもなると思う」と手を合わせた。
事件は平成20年6月8日午後0時半ごろに発生。元派遣社員の加藤智大死刑囚(39)がトラックで秋葉原の歩行者天国に突っ込み、歩行者をはねた上、逃げ遅れた人をダガーナイフで襲った。加藤死刑囚は27年2月に最高裁で死刑が確定した。