池田小事件21年 体当たりされた渡辺怜奈さん「私が子供たち支える」

産経ニュース
「今度は私が元気にする番」と語る渡辺怜奈さん=1日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田(ガンバ大阪提供)
「今度は私が元気にする番」と語る渡辺怜奈さん=1日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田(ガンバ大阪提供)

児童8人が殺害され、教職員を含む15人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田小事件から8日、21年となった。事件当時2年生で、加害者の男に体当たりされた渡辺怜奈(れな)さん(28)はサッカーJリーグ・ガンバ大阪の社員として駆け回る日々を送る。事件後、選手の慰問を機にガンバのスタッフに。犠牲になった幼なじみの笑顔を思い浮かべ「私が子供たちを支える」と誓う。

梅雨が近づくと、21年前のあの日を思い出す。男が突然、叫び声を上げて教室に入ってきた。小さな7歳の体に大きな体がぶつかった。手には包丁。廊下に駆け出し、息をひそめ階段の下に隠れた。気付けば、傷を負った同級生が先生に抱きかかえられていた。

「何が起きたの」。幼い少女の理解を超えていた。数日後、テレビニュースに幼なじみの森脇綾乃さん=当時(7)=の名前が映った。にこっと笑う顔が大好きだった。

もう会えない-。そう思うと涙が止まらなかった。「れなちゃん、なんで泣いてるの?」。綾乃さんが泣き虫の渡辺さんを心配し、よくかけてくれた言葉が聞こえてくるような気がして、余計に涙があふれた。

再開した学校の教室は空席が目立ち、1人でトイレに行けない友人もいた。別の子は「水着の隙間から傷が見えるのが嫌だ」と水泳の授業に出なくなった。事件の影響で多くの同級生が心に傷を抱えていた。

沈んだ気持ちを励ましてくれたのが、ガンバをはじめとしたJリーグの選手だった。事件から半年後、学校で開かれた交流会で「笑顔を見せて」「一緒に頑張ろう」と声をかけてくれたのが何よりうれしかった。

大学卒業後は航空会社の客室乗務員となったが、「スポーツで元気づけられた」記憶が忘れられず、平成29年にガンバ大阪に転職。ファンクラブの担当として、選手とサポーターたちをつなげる交流イベントを企画している。

ガンバは今も選手たちが地元の小学校を訪問する活動を続ける。令和元年に池田小で開催したサッカー教室では、渡辺さんも母校を訪れた。楽しそうにボールを蹴り合い、目を輝かせながら選手と言葉を交わす子供たちの姿が、かつての自分に重なり胸がいっぱいになった。

「たくさんの子供たちを笑顔にできたよ。支えてもらった分、恩返ししないとね」。心の中でそう綾乃さんに伝えると、笑顔を返してくれた。事件から今年で21年がたち、風化への危機感もある。「忘れてほしくない。私ができることは伝えていくこと」と語った。(中井芳野)

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