松野博一官房長官は6日の記者会見で、政府が保有を検討する敵基地攻撃能力に関し「反撃能力」と表現した。「反撃能力」の名称は自民党が政府への提言に盛り込んだもので、岸田文雄首相も最近の国会答弁などで使用している。
松野氏は5日に北朝鮮が発射した弾道ミサイルに関し「いわゆる反撃能力も含め、あらゆる選択肢を検討し、今後とも防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」と述べた。従来は「敵基地攻撃能力」を使用していた。岸信夫防衛相も5日、記者団に「反撃能力」と発言している。
首相は敵基地攻撃能力に関し「名称も含めて検討していく」と述べ、変更する考えを示していた。自民党の提言を受け、政府内で「反撃能力」が定着しつつある。