石川県珠洲(すず)市の沖合で4日に3人乗りの漁船が転覆し乗組員2人が死亡した事故で、回収作業をしていたサザエ漁用の網がスクリューに絡まって推進力を失ったことが転覆の原因とみられることが6日、能登海上保安署への取材で分かった。
同署によると、救助された鴨谷勇夫さん(78)が聴取に説明した。事故当日に現場に駆けつけた署員もスクリューを含む船外機に網が絡まっているのを確認していた。推進力を失った0・4トンの小型漁船が、高さ約1メートルの波にあおられ転覆した可能性がある。
事故は4日午前発生。鴨谷さんの兄の隆夫さん(87)と昌三さん(80)が死亡した。