テニスの四大大会第2戦、全仏オープン最男子シングルス決勝で、「赤土の王者」が格の違いを見せつけた。36歳のラファエル・ナダル(スペイン)が23歳のカスパー・ルード(ノルウェー)に圧勝。最後はバックハンドの決定打で勝負を決めると、両手で顔を覆った。
第1セットを先取し、迎えた第2セット途中からが圧巻だった。1―3から5ゲーム連取すると、第3セットは1ゲームも許さない。多彩なショットや抜群の読み、俊敏な動きで相手を寄せ付けなかった。
足に慢性的な痛みを抱えながら、王座に返り咲いた。1月の全豪オープンに続き、世代交代はまだ早いとばかりに、大舞台での強さを改めて証明した。(共同)