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減量、長髪、ひげ…努力で寄せた「弥生人」 そっくりさん営業マンの素顔

産経ニュース
「青谷弥生人そっくりさん」グランプリを獲得した吉田昌弘さん=大阪府柏原市(鳥越瑞絵撮影)
「青谷弥生人そっくりさん」グランプリを獲得した吉田昌弘さん=大阪府柏原市(鳥越瑞絵撮影)

〝令和の弥生人〟は営業マン-。国史跡の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡(鳥取市)で出土した弥生時代の頭蓋骨をもとに復元した「青谷弥生人」のそっくりさんを決める大会で、大阪府柏原市の会社員、吉田昌弘さん(35)がグランプリに選ばれた。医療系の営業職として働きながら、約7キロも減量するなど弥生人に似せる努力を積み重ねた。その過程で弥生時代を身近に感じるようになったといい、「皆さんも面白がりながら弥生時代に興味をもってくれれば」と話す。

吉田さんは妻と娘2人との4人暮らし。弥生人を目指すきっかけは昨年10月、鳥取県が人骨のDNA解析などから復元した青谷弥生人の顔を公開したことだった。のちに「青谷上寺朗(かみじろう)」と命名された弥生時代の中年男性。ニュースでその顔を目にしたとき「自分と似ていると直感した。骨格だけでなく鼻や口などのパーツも含めて」と振り返る。

「誰もがどこかで会ったことがあり、見たことがある」と平井伸治鳥取県知事が表現したように、上寺朗の現代的な顔立ちは「知人に似ている」などと交流サイト(SNS)で話題に。吉田さんも周囲の人から「似ている」と言われることが増えた。

県がそっくりさん大会の参加者を全国から募っていると友人から聞くと、すぐに応募を決めた。妻の志帆さん(34)によると、「やりたいと思ったことに突き進むタイプ」の吉田さんは、まず審査用の写真を撮影するために上寺朗を徹底的に分析。ピンク色のTシャツを用意し、長髪のかつらは前髪の長さや流す方向などの細部にもこだわって、志帆さんにカットしてもらった。

弥生人を目指す前の吉田昌弘さん(本人提供)
弥生人を目指す前の吉田昌弘さん(本人提供)

ポイントは上寺朗の目線の再現。「遠くを見るような目」にし、ピントをずらして独特の目を表現した。自撮りを繰り返し、上寺朗に似せて応募すると、人工知能(AI)によるそっくり度判定などで応募者215人のうち最終候補の10人に選ばれた。「手応えはあったが、グランプリを取るためにはもっと寄せないと」。さらなる弥生人化を決意した。

5月下旬の大会まで残された期間は約4カ月。髪を伸ばし続け、あごひげも生やした。「ぽっちゃりの弥生人はいなかったはず」と、身長171センチで68・9キロだった体重を62キロまでおとした。

病院などに出入りする職業柄、身なりには気を使っていたが、風貌が変わっていく吉田さんに取引先なども興味津々。大会のことを説明すると「皆さんが面白がって応援してくれた」。

さらに、上寺朗の服装に近づけるためにピンクの作務衣(さむえ)を用意し、漂白剤で洗濯して色合いを調整した。弥生人の暮らしぶりを知ろうと、大会が迫った5月の大型連休には、大阪府立弥生文化博物館(和泉市)にこの作務衣姿で訪れ、3時間以上かけてじっくり見学。「こんなに弥生時代のことを考えたのは初めて」だった。ただ、小学2年の長女(7)には「一緒に歩くのを嫌がられた」と苦笑する。大会で使うために勾玉(まがたま)づくりのキットも購入し、家で一心不乱に磨いた。

そして迎えた5月28日の鳥取市内での大会。他の最終候補者たちのパフォーマンスに圧倒されそうになりながらも、家族が見守る前で、減量などのエピソードを織り交ぜて青谷弥生人への熱い思いを披露すると、会場が沸き立ち、見事にグランプリに輝いた。

大会が終わると、上寺朗にそっくりの最終候補たちは一気に打ち解け、自分の兄弟姉妹以上に顔が似ていると盛り上がった。LINEグループ「青谷弥生人」も結成し、交流を続ける。

「グランプリ獲得の反響は大きく、たくさんの人に喜んでもらえた」と笑顔の吉田さん。上寺朗という存在を通して楽しみながら弥生時代や鳥取県への関心を深めたといい、「遠い昔だと思っていた時代が今とつながっていることを感じることができた」。今も上寺朗に似せた姿のままだ。(小泉一敏)

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