善光寺境内での人の交流を復活して10年目

産経ニュース
善光寺びんずる市の会場を背景にポーズをとる箱山正一さん=長野市(原田成樹撮影)
善光寺びんずる市の会場を背景にポーズをとる箱山正一さん=長野市(原田成樹撮影)

長野 「善光寺びんずる市」主宰 箱山正一さん(48)

長野市の善光寺境内などで定期的に開かれる手づくり品限定の「善光寺びんずる市」が10年目を迎えた。寺ににぎわいをと始めた市は、最大で188店舗の規模にまで成長。かつて境内で盛んだった「山に住む人と町の人との商業交流」がよみがえった。主宰してきた箱山正一さん(48)は3月に事務局を株式会社化。市の持続とさらなる発展を描いている。

大学を出て、就職後、小布施の栗菓子メーカーに転職。そこで、古いものを守りながら革新することの大切さを学びました。同時に、3代続いた箱山ふとん店を残したいとも思うようになりました。

たった4人の家族経営は寂しかったですが、西之門町内の若い人たちと青年部を結成。善光寺お盆縁日(毎年8月開催)の屋台では「ナポリタン焼きそば」を2日間で30万円売り上げ、それを資金に手づくり品を販売する「西の門市」を始めました。

平成25年に善光寺びんずる像が300歳を迎えるにあたり、当時の寺務総長から市を境内でやってほしいと話がきました。善光寺は祈りの場だけでなく、山に住む人がものを売りに来て、町の人が買う交流の場でもありました。私の子供の頃もまだ杏や七味、苗木などを売る人がいたのを覚えています。

全国では、京都・東寺の「弘法市」などが有名で、知恩寺の「百万遍さんの手づくり市」では「手づくり市のおかげで京都に店を出したんです」という人にも会いました。空き店問題の解決にもつながればと思いました。

25年、70店からスタート。近隣から客の横取りともいわれたりしましたが、3年を過ぎると逆に開催日に売り上げが増えると喜ばれるようになりました。ほとんどは衝動買いだと思いますが、作り手と話をして買うので思い出になるんですね。ボランティアに来てくれた大学生が出店者になり、近所でカフェを出店したり、子供服を出していた人がアトリエ兼販売所を出店したりと循環も始まりました。さあ、これからというところで新型コロナウイルス禍です。

令和2年はコロナで無開催、3年は台風などもあって数回にとどまりました。今年は開催できていますが、申し込みの勢いが以前より弱い。出店料に頼っていると開催できなければ収入がありません。3月に事務局を会社化して、銀行から借り入れたりもできるようになりました。びんずる市を軸に、モノづくり、人づくり、街づくりで新しい事業をしていけたらと思っています。(原田成樹)

箱山正一(はこやま・しょういち)】 昭和49年、長野市生まれ。日本大法学部卒、通販会社を経て、平成17年から小布施堂。21年から箱山ふとん店。株式会社convivium代表。令和元年、長野市議に初当選し1期目。びんずる市の開催は、4~12月の毎月第2土曜日が基本。

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