プロボクシング3団体世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで行われた。WBA、IBF統一王者の井上尚弥(29)=大橋=はリミットの53・5キロ、WBC王者のノニト・ドネア(39)=フィリピン=はリミットより100グラム軽い53・4キロでともに1回でパスした。井上はスーパー王座に昇格しているWBAが7度目、IBFが5度目の防衛戦となる。
世界3階級制覇王者の井上は昨年12月に約2年1カ月ぶりの日本での試合となる防衛戦を東京・両国国技館で闘い、アラン・ディパエン(タイ)に8回TKO勝ち。それ以来の試合となる。2019年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝(さいたまスーパーアリーナ)で、苦戦しながらも判定勝ちしたドネアとは2年7カ月ぶりの再戦。3団体世界王座統一戦に日本選手で初めて臨む。
井上はこの試合を「通過点に過ぎない」と位置付け、返り討ちを果たして目標の主要4団体の世界王座統一に突き進む覚悟だ。
世界5階級制覇王者のドネアは「キャリア最大の一戦」と雪辱に燃えている。5月22日に早めに来日し、調整は万全。並々ならぬ意気込みで再び日本のリングに上がる。
プロ戦績は井上が22戦22勝(19KO)、ドネアが48戦42勝(28KO)6敗。