鈴木俊一財務相は3日の閣議後記者会見で、東京国税局職員が国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとする詐欺容疑で逮捕されたことを受け、「本当に許しがたいことだ。国民の皆さまにおわびを申し上げたい」と陳謝した。
鈴木氏は「国税庁職員は国民に税を納めていただく仕事に関わり、公正公平という高い倫理観が求められる」と指摘。逮捕された職員は事実関係が確認でき次第、厳正に処分するとした上で、「再発防止をすることは当然だ。国民の皆さまの信頼を回復することに取り組んでいく」と語った。
東京国税局職員の塚本晃平容疑者ら男女7人は、新型コロナの影響で収入が減った個人事業主を装い持続化給付金を詐取したとして警視庁に逮捕された。大学生ら約200人に不正受給を行わせ、不正受給の総額は約2億円に上るとみられる。塚本容疑者の同期の東京国税局元職員の男も逮捕された。