経営再建中の自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ、さいたま市)は31日、東京都内で開いた債権者集会で、現在の親会社である米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)を支援企業とする事業再生計画案を取引金融機関に提示した。6月下旬に改めて会合を開き、金融機関から同意を得て成立を目指す。
みずほフィナンシャルグループは提示を受け、みずほ銀行による貸出金など債権3885億円について、取り立て不能または遅延の恐れがあると同日発表した。
マレリは、私的整理の一種「事業再生ADR」の手続きに従って再生を目指し、主力のみずほ銀行などに債権放棄を求めていた。