【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビによると、習近平国家主席は30日、香港政府トップの行政長官に選ばれた李家超氏と北京の釣魚台迎賓館で会談した。習氏は、李氏に対し「国家と香港を愛する立場はぶれず、国家の安全と香港の繁栄、安定を守るために貢献した」と評価。習政権として「十分に評価、信頼している」と強調した。
習氏は、香港で導入した民主派を排除する新選挙制度について「『愛国者による香港統治』の履行を証明した」と主張。その上で「香港の発展に必要な政治制度だ」として「長く堅持しなければならない」との考えを示した。
李克強首相は30日、行政長官に任命する国務院令を李家超氏に渡した。李家超氏は「中央政府の信任と香港市民の期待に応えるよう全力を尽くす」と述べた。
李氏は、香港返還25年の記念日にあたる7月1日に就任する。