渡邉寧久の得するエンタメ見聞録

志の輔と中井貴一の発想融合 町おこしに奮闘する市役所職員のふとした提案から時空超える物語へ 映画「大河への道」

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映画「大河への道」©2022「大河への道」フィルムパートナーズ
映画「大河への道」©2022「大河への道」フィルムパートナーズ

町おこしのために、地元の偉人を大河ドラマに取り上げてもらったらどうか。市役所の中間管理職のふとした提案から、時空を超える物語が始まる。公開中の映画「大河への道」(中西健二監督)。原作は2011年に落語家、立川志の輔(68)がネタ下ろしした新作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」。俳優の中井貴一(60)が物語にほれ込み、志の輔に直談判し、映画化にこぎつけたという。

物語を生み出した志の輔のおかげ(伝統を現代へとつなげた師匠、立川談志ゆずりの見事さ)、それを映像化しようと思いついた中井のおかげで、観客はこんな上質で新しいエンターテインメントを味わえる。

「大日本沿海輿地全図」、いわゆる〝伊能図〟と呼ばれる日本地図を衛星写真もドローンもない江戸時代に、徒歩だけで測量し正確に記した伊能忠敬が物語の真ん中にいる。だが、映像としては出てこない。正確に言えば街中にある銅像、亡くなった直後に打ち覆いをかけられた姿は出てくるが…。

現代と江戸時代を行き来し、物語は構築されていく。現代で登場する俳優が江戸時代にも登場するというちょっとデュアルな一人二役。

現代版でドラマの執筆を依頼された脚本家(橋爪功)が伊能図が完成する3年前に伊能が亡くなっていたことを指摘したことで、伊能の死が一挙に謎めく。

江戸時代版では、伊能の死によって幕閣の支援が打ち切られるのではと考えた周囲が一致団結し、伊能の死を秘匿するために命がけの大芝居を打つ。怪しいとにらむ人物を登場させ、真実を探らせようとするアプローチは映画オリジナルで、物語にサスペンスの風味を加えている。

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