NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第35話が27日、放送され、キャラ変が進む砂川智(前田公輝)が話題になっている。この日の最後に放送された第8週予告では、ヒロイン、比嘉暢子(黒島結菜)と青柳和彦(宮沢氷魚)が再会するシーンがあり、SNSでは「三角関係」になる展開を予想する声が相次いでいる。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描く同作。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
智は沖縄やんばるの豆腐店の長男で、暢子の幼なじみ。幼少期から家族思いで働き者の真面目な青年で、将来は食品卸の商売を始めたいという夢を抱いていた。暢子に以前から思いを寄せており、上京する暢子がバスでやんばるを離れていく際には、自転車を漕ぎながら「俺も行くから東京! 絶対行くから待っとけよ!」と呼びかけて送り出した。その言葉どおりほどなく自身も上京。食品卸の店に住み込みで働くことになり、横浜市鶴見区に下宿する暢子と再会した。
朝ドラファンの間では、その誠実でときに硬派な人柄が好評だったが、上京後はその“キャラ変ぶり”が視聴者を戸惑わせている。第33話(25日放送)では、暢子が働くレストランに出入りしている業者を調べ、その会社に雇ってもらったことを告白。暢子に就職の経緯を話し、「つまり俺は、今すぐとはいかないけど…」と思いを打ち明けようとしたが、料理に集中する暢子の耳にはまったく届かない…というコミカルなシーンがあった。このやり取りが、ネットで「ストーカー要素ぶち込んできてない?」などと話題になった。
第7週「ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ」(31~35話)の最終話となったこの日の放送では、姉、良子(川口春奈)の結婚式から戻った暢子に「次は、俺なんかの番だな…」とつぶやき、その流れで思いの丈をぶつけようとしたが、「暢子…」と声を掛けたところで沖縄県人会の会長、平良三郎(片岡鶴太郎)が現れ、会話は遮られた。