捕虜となった父親を救いたいと、高校生の息子が、現役を退いた、すご腕のベテランパイロットの力を借り、目的を無事に果たすというスカイアクション「アイアン・イーグル」(86年)は都合4作がつくられた。
シカゴ出身の〝ゴールデンボーイ〟と注目されたジェイソン・ゲドリックを主役に抜擢(ばってき)し、スピード感あふれる青春ドラマのような仕上がりだ。クイーンの「One Vision―ひとつだけの世界」を挿入歌として起用し、ロックと映像のマッチで世界的大ヒットにつながった。
大好きな日本を訪れたジェイソンは東京タワーの迫力に感激し、ティーンエージャー向けの早朝番組に出演した際は、朝の東京の意外な静かさや空気に感動していた。
この年(86年)はトム・クルーズの「トップガン」も登場し、スカイアクション映画が激突。世界を揺り動かす〝ロッキング・ムービー〟が世界の人々を大満足させたのも忘れがたい。 (夏目映視)