評論家の石平氏は、党内ナンバー2の李克強首相の名前を挙げ、次のように解説した。
「習氏の強引な政治手法は、党内や国民から不満を高めている。党の再建を図るのであれば、正反対ともいえる李氏が象徴になり得るのではないか。李克強氏は、習氏の『ゼロコロナ政策』とも距離を置いてきた。ただ、現段階で習氏の失脚は現実的ではない」
李克強氏は18日、雲南省での会合に出席し、経済成長と市場主体の安定、雇用の確保に向けた説明を行ったと中国国営の新華社通信が伝えた。「経済に強い」という印象を強める報道だ。
前出の宮崎氏も「習氏の3期目が濃厚」と前置きしたうえで、「ポスト習」について、ナンバー4の汪洋・人民政治協商会議主席と、習氏の側近で上海市トップの李強・党委員会書記を挙げた。