沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK総合など)の第35話が27日、放送される。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
沖縄が本土復帰した1972年、暢子は西洋料理のシェフになるという夢を抱き上京。行方不明の兄、賢秀(竜星)を捜すなか、横浜市鶴見区で、“沖縄二世”で沖縄県人会の会長、平良三郎(片岡鶴太郎)と知り合い、就職先として東京・銀座にあるイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」を紹介された。暢子はオーナー、大城房子(原田美枝子)による入社試験も突破。住まいも鶴見にある沖縄居酒屋「あまゆ」の2階に決まった。
ドラマは現在、第7週「ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ」(31~35話)が放送されており、暢子はクタクタになりながら毎日、鶴見と銀座を往復。料理長の二ツ橋光二(高嶋政伸)はそんな暢子に優しく接したが、房子は、まるで彼女を辞めさせたいような厳しい態度だった。二ツ橋からその点について質問されると、房子は「ちょっと因縁があるのよ…」と答えた。その後、暢子は、まかない作りが自分の腕前を披露できる場だと知り、自分にもまかないを作らせてほしいと直訴。「まだ早い」と冷たい房子に食い下がり、自身のクビをかけて房子と「ペペロンチーノ対決」をすることになった。暢子は上京した幼なじみ、砂川智(前田公輝)たちの協力を得ながら、ペペロンチーノの試作に励んだ。