羽田空港(東京都大田区)で26日、震度6強の揺れを伴う首都直下地震を想定し、利用客への初動対応訓練が行われた。巨大地震を想定した大規模訓練は3年ぶり。
訓練には国土交通省や航空会社といった関係機関の280人が参加。緊急地震速報を受け、ターミナルビル内の利用客に向けて「頭を守ってください」などと呼びかけ、火災時の通報や消火の手順を確認した。新型コロナウイルス対策として、隔離スペースの設営と検温も実施した。
国交省によると、同空港では災害で孤立した場合に備え、約1万8千人が3日間は過ごせるよう非常食などを用意している。高橋広治東京国際空港長は、羽田空港が物資輸送や負傷者搬送の拠点になると強調。「被災した際は、航空ネットワークを速やかに復旧させたい」と話した。