6月に真打ちに昇進する五代目円楽一門会(三遊亭圓橘会長)所属の落語家、三遊亭好一郎(35)が26日、東京都文京区のホテルで真打昇進披露会見に出席した。
会見では、好一郎が「細かいところまで気配りをした噺家(はなしか)になりたい」と目指す落語家像を描きつつ、「キラリと光る噺ができるように、地味だがコツコツ努力を重ねていく。(自身の出身地で、熊本地震から復興する)益城町の勢いに負けないよう精進し、好一郎の名を広めていきたい」と今後の抱負を述べた。
好一郎の師匠の三遊亭好楽(75)は「好一郎はコツコツと努力を重ねるタイプ」と語り、「真打ちに昇進してからも、三遊亭好楽一門を盛り上げていってほしい」と期待を寄せた。これを受けて、好一郎は「コロナ禍を乗り越えて真打ちに昇進できたのも、好楽師匠のおかげ」と好楽への思いを述べた。
真打昇進披露興行は6月1日のお江戸両国亭を皮切りに、全国6会場で行う予定。好一郎は「明るい話題の少ない昨今だが、感染症対策を行いながら、楽しくお祭りのような場になれば」と意気込みを熱く語った。