明治安田J1第15節(25日、C大阪2-0浦和、ヨドコウ)C大阪が劣勢をはね返し、ホームで今季初の連勝を飾った。
7試合連続引き分け中の浦和に前半はボールを回され、耐える展開が続いた。24分はミスパスを奪われてネットを揺らされたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認によりオフサイドの判定。27分のFWシャルクのシュートは右ポストをたたいた。ベンチから遠いサイドだったこともあり、左サイドで苦戦を強いられたDF山中は「35分くらいから、前半は耐えようという共通認識があった」と振り返った。
ハーフタイムに小菊監督らコーチ陣が山中やMFパトリッキ、ボランチの選手に映像を見せ、プレッシャーをかける位置をより前に修正。後半はスペースを奪った山中の上下のランが生き、クロスから相手のハンドを誘ってPKを獲得した。主将のMF清武がきっちり沈めると、44分にはMF毎熊が速攻から追加点。運動量が落ちていく相手を押し返して快勝した。
清武は「本当に苦しい試合でしたけど、この勝ちはチームの上積みとしてすごく価値のある勝ちだった」と振り返った。ホームでは初勝利の磐田戦からG大阪戦、そしてこの浦和戦と2連勝。5位に浮上し、小菊監督は「選手にはきょう勝てば上位争いに食い込めると言っていましたし、試合後は、湘南に勝てば優勝争いにも入っていけると話をした。ひとつひとつ、しっかり準備していきたい」と上を見据えた。