(日本生命セ・パ交流戦、阪神1-6楽天、2回戦、1勝1敗、25日、甲子園)その選手は誰でしょう? 毎試合出題される恒例の甲子園クイズ。25日の試合前、馬場投手が出したヒントは「ボール回しで変化球を投げてくる」とオチャメな一面を明かし、北條選手は「クルクルの髪形なら何でも似合う」と独特のヘアファッションを紹介した。
ファンと選手の〝交流〟を狙って誕生した新企画。さて、答えは?
「マ・ル・テでした」
3番打者の助っ人が、流暢な日本語で解答する映像がビジョンに流れた。二回裏のことだ。
だが、しかし。皮肉なことに、その時、すでにマルテはベンチに下がってしまっていた。あまりに間の悪いタイミング。記者席のキャップ長友孝輔が、若き精鋭・原田遼太郎が、思わず顔を見合わせて苦笑い。何か予想外のことが起こる交流戦。まさに、その言葉通りの展開だ。
せっかくの〝交流〟の場が気まずくなるし、そのマルテの状態も気になるし。トラ番も、大観衆も、球場全体が、困ってしまった瞬間だった。
社内にも〝交流〟を失敗した男がいた。当番デスクの阿部祐亮だ。
「きのう、久々に現場の空気を感じようと甲子園に行ったのですが、重たいパソコンを持ったままの移動が体に悪かったのか、きょうは朝から腰が痛くて痛くて。現場記者の大変さが改めて分かりました」
まあ、なんと殊勝な態度か。過酷な勤務が続くトラ番たちに優しく接してほしいところだが、きっと無理だろうな。