明治安田J1第15節(25日、C大阪2-0浦和、ヨドコウ)浦和がまたも勝てなかった。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定に泣く、不運な一戦になった。
前半24分、相手GKのゴールキックをMF小泉が中央でカット。FWユンカーとのパス交換から、小泉が左足でゴールを決めた。盛り上がる浦和サポーター…だったが、すぐさまVARが介入。ユンカーがオフサイドだったとされ、得点が取り消された。
「この状況を打破するには、全員が自信を持ってプレーすることが必要。最高のパフォーマンスが勝ち点3につながる」
浦和のロリカルド・ドリゲス監督(48)は試合前にこう意気込み、選手を送り出した。試合の主導権は完全に握ったが〝運〟には見放された。同27分にはMFシャルクがゴール前で右足を振り抜いたが、ゴール右ポストを直撃。ビッグチャンスをふいにした。
前半は0-0で折り返し。後半も主導権を握ったのは浦和だったが、ふたたび悪夢が待っていた。後半17分、VAR判定でペナルティーエリア内でMF関根にハンドがあったとされ、PKを献上。同22分にMF清武に右足で決められ、先制を許してしまった。
同44分、カウンターから失点し万事休す。この試合まで7試合連続の引き分けで、J1最長タイだったが、この試合は引き分けにも持ち込めず、0ー2で敗戦。これで8試合勝ちなし。J1リーグ優勝どころか、残留争いに巻き込まれる気配すら漂ってきた。