米小学校乱射 死者21人に バイデン氏、銃規制強化訴え

産経ニュース
24日、米テキサス州ユバルディの小学校で起きた銃乱射事件で、バスに誘導され避難する児童 (ロイター)
24日、米テキサス州ユバルディの小学校で起きた銃乱射事件で、バスに誘導され避難する児童 (ロイター)

【ニューヨーク=平田雄介】米南部テキサス州ユバルディのロブ小学校で24日午前11時半ごろ、男が銃を乱射した。捜査当局は児童19人と教師ら2人の計21人が死亡したと明らかにした。男は地元の高校に通う18歳で死亡した。現場にかけつけた捜査員が射殺したとみられる。バイデン大統領は同日夜、ホワイトハウスで演説し、銃規制強化へ「行動しなければいけないときだ」と国民に訴えた。

米メディアによると、男は現場近くに住むサルバドール・ラモス容疑者。小学校を襲撃する前に自らの祖母に発砲したとされる。その後、車で小学校の近くへ移動し、防弾着姿で複数の教室に押し入り、ライフル銃や拳銃を乱射したとみられる。

米国で小学校が狙われた銃乱射事件としては、2012年に東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で児童ら26人が死亡した事件と並ぶ惨事となった。後を絶たない銃乱射事件に対し、日韓歴訪から帰国直後に演説したバイデン氏は、「他の国で乱射事件はほとんど起きない。なぜこのような殺戮(さつりく)を許すのか」と訴え、銃規制に反対する「ロビイストに立ち向かうのはいつか」と国民に行動を求めた。

米国では民兵の活躍で独立戦争を勝ち抜いた歴史から「武器保有権」が憲法で認められ、銃規制に反対する声はテキサス州を含む南部を中心に強い。銃の入手も容易で、スイスの調査機関スモール・アームズ・サーベイによると、米国の人口100人当たりの銃保有数は17年時点で世界最多の120・5丁。人口より銃が多い世界で唯一の国だ。ラモス容疑者も法的な成人年齢に達した18歳の誕生日に殺傷能力の高いライフル銃を購入していたとCNNテレビは伝えた。

事件直後、ロブ小学校の校舎周辺に集まった保護者は悲嘆に暮れた。当局者に肩を支えられながら涙を流す女性や、抱き合う保護者らの姿が報じられた。

学校近くの公共施設付近では24日夜、牧師を中心に祈りの輪ができた。近くに住むラモーナ・エストラーダディエゴさんは「小さな町だから、みんながお互いを知っている。一人が傷つくとみんなが傷つく」と地元紙に語り、犠牲者の冥福を祈った。

ユバルディはメキシコ国境まで約90キロ、人口約1万6000人の約7割をヒスパニック(中南米系)が占めている。ロブ小学校の在籍児童600人弱の大半も中南米系という。

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