中2の鎌田さん、最年少で女流棋士に 亡き母の思い胸に

産経ニュース
将来の目標を掲げる現役最年少の女流棋士、鎌田美礼さん=取手市役所
将来の目標を掲げる現役最年少の女流棋士、鎌田美礼さん=取手市役所

茨城県取手市立戸頭(とがしら)中2年生の鎌田美礼(みれい)さん(13)が、1日付で日本将棋連盟の女流2級となり、同連盟の現役最年少の女流棋士となった。鎌田さんは、「プロ棋士になれてほっとしている。将来は女流タイトルに挑戦したい」と夢をふくらませている。

鎌田さんが将棋を始めたのは幼稚園年長だった6歳の時。父、敦胤(あつたね)さん(50)がパソコンの将棋ソフトで教えてくれたのがきっかけで、「最初は、ゲーム感覚で(将棋を)やっていた」と振り返る。

以来、自宅近くの子供将棋教室に通い、小学2年生から敦胤さんの勧めで、柏将棋センター(千葉県柏市)に移った。4年生から、日本将棋連盟が女流棋士を養成するための「研修会」に所属している。

プロを目指したのは中学1年生の時。小学6年生の時に病気で母親を亡くし、研修会では降級も経験するなど苦しい日が続いた。

もともと、「将棋はやらされている」という思いがあった。だが、母が生前言っていた、「女流棋士になってほしい」との言葉が頭を離れず、精神的に立ち直り、本格的に将棋に向かい合いプロを目指すようになった。

今年4月には、女流2級の資格を得られるB2クラスに昇級。今月1日付で念願だった女流2級への決定が日本将棋連盟から発表された。

将棋の魅力について「毎回違うのが面白い。相手によって戦い方が大きく変わる」と話す。自らの性格を「おとなしい」と分析するが、将棋となると「攻めまくって激しい勝負になる」と静かに語る。

学校では吹奏楽部に所属しパーカッションを担当。科目では数学が好きで、先を考えることや、たくさん考えて式を変形することなどが将棋と共通するという。

帰宅後は毎日3~4時間ほどインターネットで対局し、良かった点や悪かった点などを分析している。

今月末のプロとしての初対局では「他の人に棋譜を見られて恥ずかしくない将棋を指すため、しっかりと準備したい」と話す。

現役最年少の女流棋士の誕生に取手市の藤井信吾市長は「これからも内に秘めた闘志を表に出して頑張ってほしい。取手市の宝だ」とエールを送る。

戸頭中の額賀敏行校長は「これからは勉強、部活、将棋の〝三刀流〟。体調に気をつけて頑張ってほしい」と顔をほころばせていた。(篠崎理)

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