大阪市議会は25日、北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」が沈没した事故を受け、船舶免許の交付の厳格化と海上交通の安全確保の実現を政府に求める意見書を全会一致で可決した。
意見書によると、小型船舶の免許取得者が急増する中、国家試験に臨むための実技教習時間に関し「国が定める登録教習所で1人当たりわずか4時間だ」と指摘。その上で「実技国家試験の合格率も約96%と極めて高い」として、試験内容の充実と厳格化を求めた。
寒冷地で運航する遊覧船などへの救命いかだの搭載義務付けも盛り込んだ。