(日本生命セ・パ交流戦、中日5-8西武、1回戦、西武1勝、24日、バンテリンD)5連敗中の負の連鎖を立ち切りたい中日だったが、交流戦初戦で黒星をまた一つ、積み重ねてしまった。23日に1軍の中村紀コーチと2軍の波留コーチを配置転換し、打撃面でのテコ入れを敢行したが、流れは変わらず。入れ替えの意図を問われた立浪監督は多くを語らなかった。
「これは内輪の話で、別に中村紀コーチに何か問題があったわけでは何でもないですけど、ここはコメントはあえて控えさせてもらいます」
午前から行われたナゴヤ球場での2軍練習に、中村紀コーチが合流。代わってバンテリンドームには波留コーチが姿を見せ、西武戦に臨む野手陣に声をかけた。
だが、白星には結びつかなかった。先発・小笠原が二回までに4失点。二回に木下が中越え二塁打、三回はD2位・鵜飼(駒大)がソロを放つなど反撃して1点差としたが、直後に左腕が2失点。終盤で2点ずつを取り合い、九回は一発同点の1死一、二塁を作ったものの、鵜飼と代打のA・マルティネスが連続三振に倒れ、屈した。
新型コロナウイルスの影響で離脱していた鵜飼、石川昂と、長打力のある若手が戦線復帰したのは好材料だが、再び山賊打線を上回ることができなければ3年ぶりとなる7連敗の沼にハマる。配置転換は打開策となるのか-。浮上のきっかけにしたい交流戦の命運を握る。(須藤佳裕)