和歌山県から昨年8月、「県勲功爵(わかやまでナイト)」の称号を得ていた和歌山電鉄貴志川線の貴志駅(紀の川市)のネコ駅長「ニタマ」に、記念のレリーフが贈呈された。
ニタマは電鉄の社長代理のほか、貴志駅構内に鎮座する「たま神社」の宮司も務める。
県勲功爵は、和歌山を全国に発信した動物を含む「功績者」を表彰している。記念のレリーフは、縦45センチ、横35センチ。マントに羽根飾り付き帽子姿と正装のニタマの写真を素材にしている。
レリーフ贈呈の式典には仁坂吉伸知事が出席。「和歌山電鉄は沿線の住民の方々のもの。積極的に利用していただければ、ニタマも喜んでくれる」と述べた。電鉄の小嶋光信社長は「ニタマのいろいろな努力を皆さんに評価してもらい、レリーフをいただけるのは大変うれしい」と話した。
会場には伊太祈曽駅(和歌山市)のネコ駅長「よんたま」も出席し、レリーフ贈呈を祝福するかのように鳴き声を上げた。
会場を訪れたいずれも和歌山市在住の小学1年、関口結子さん(7)=は「ニタマは(毛が長く)モフモフしてかわいかった」、武田真歩さん(6)は「よんたまたちがニャーニャー鳴くのがかわいかった」と話していた。