天皇、皇后両陛下は25日、東京都台東区の東京国立博物館を訪問し、沖縄復帰50年を記念して開催されている特別展「琉球」を鑑賞された。両陛下が展覧会に足を運ばれるのは、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する前の令和2年2月に開催された「世界らん展」以来、約2年3カ月ぶり。
展示では沖縄の歴史や独自の文化を紹介。両陛下は、琉球が「世界の架け橋となる」という思いが刻まれた重要文化財の「万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘」について担当者から説明を受け、うなずいたり指をさしたりしながら熱心にご覧になった。
その後、沖縄の伝統的な染め物「紅型(びんがた)」が展示されているコーナーで、皇后さまは「この衣装は重いんですか」などとご質問。鑑賞を終え、天皇陛下は「いろいろな地域と交流があって独自の文化が築かれているのがよく分かりました」と感想を述べられたという。