NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第20話が22日、放送され、俳優の菅田将暉演じる源義経の壮絶な最期と、それを受け止める主要登場人物の悲哀を描いた展開が多くの大河ファンの心を鷲掴みにした。
平安末期から鎌倉前期の時代を舞台に、源平合戦から鎌倉幕府誕生までの舞台裏で繰り広げられる激しいサバイバルを描く「鎌倉殿の13人」。俳優の小栗旬が主人公の第2代執権、北条義時役を演じる。
京を離れ、奥州へ逃れた義経。かつて義経を庇護・養育してくれた奥州の覇者、藤原秀衡(田中泯)は彼を温かく迎え入れ「お前が日本一の英雄となった。これほどうれしいことなない。平家を倒したのはお前だ。ようやった、九郎」と惜しみない賛辞を送った。
その秀衡がほどなく死去。これを知った義時は、状況を探るため平泉行きを志願するが、義経の才を恐れる頼朝(大泉洋)は、藤原国衡(平山祐介)、泰衡(山本浩司)兄弟の仲の悪さにつけ込み義経を討つように冷たく命じた。義時の謀略にはまった泰衡によって、義経は討ち取られた。
義経を死に追いやったものの、鎌倉に届いた首桶を前に、最後は兄弟の情を見せた頼朝。平家を倒した弟をねぎらい、「さあ話してくれ。一ノ谷、屋島、壇ノ浦…。どのようにして平家を討ち果たしたのか。お前の口から聞きたいのだ。さあ…」と話しかけた。頼朝は涙を堪えることができず、「九郎…、話してくれ…。九郎!」と絶叫。そして首桶を抱きしめながら「すまぬ…。九郎…九郎!」と号泣した。